部屋にとじ込もったままのあたしは、ただ泣いてるか後悔の渦の中をもがいてるしかなかった。

 気付いてあげれなかった友夜の気持ちとか、寂しさとか、あたしは自分の事ばっかりで友夜が、なんでそんな風になっちゃったのかとか、友夜の悲しみみたいなものを知ろうともしてなかったんだ・・・。

 ふと、机の上を見ると桜色の貝殻がある。

 あれっ・・・

 なんで・・・

 あたしは貝殻を手のひらにのせた。

 友夜があたしにくれた貝殻。

 誕生日のプレゼントにくれたんだよね・・・。

 でも、なんでこんなとこにあるんやろ?

 最近、不思議な事がたまに起きる・・・。

 友夜がそばにいるような気がしてならない。

 友夜・・・・。

 あたしどうしたらいいの・・・。

 友夜がいなくなっちゃったら、あたしどうしたらいいのかわかんなくなっちゃったよ・・・。

 貝殻を握りしめてまた泣いてた。

 するといきなりメールが届く。

 誰・・・?

《青、俺は青がすべてだよ。

 今もこれからもずっとかわらないよ。

 でもね、もう青のそばにいてあげられないんだ。

 抱くことも、話を聞いてやることもできないんだ。

 青、君を大事に思ってる奴がいるやろ?

 そいつと笑ってくれよ。

 お願いだから、元気な青になって。

 俺は君のしあわせを遠くから見てるから・・・。

 俺の事はもう忘れていいからね・・・。》

 携帯を持つ手が震えた。

 これって友夜だよね・・・・

 なんで・・・?

 友夜からメールが届くわけ?

 あたしは友夜に返信してみる。

《友夜、どこにいるの?》

 恐いとかって気持ちはまったくない。

 とにかく、友夜とつながりたくてたまんなかった。

 しばらくしても返事はない。

 いったいどうゆう事なのかわかんない。

 そしてそれは1回きりで、もう2度と友夜からのメールはなかった。

 不思議な出来事に困惑しながらも嬉しかったあたしは、その友夜からのメールをもう一度見ようとしたけど、消えてなくなっちゃってた。

 さっぱりわかんない・・・。

 あたしは夢を見てたんかなあ?

 こんな風に不思議な事がたまにあったけど・・・。

 なんか心が暖かくて涙が出た。