Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

 純は毎日あたしの部屋の前に立ち、

「おいっ!

 開けろーっ!

 青っ!

 てめー、いつまでも泣いていんじゃねーぞ!

 今のお前を見て友夜が喜んでると思ってんのかよっ!

 開けないならこのドアをぶっ壊すぞ!

 お前の母ちゃんに了解もらったからなっ!」

 そしてドアを蹴りまくった。

「止めてよーっ!

 あたしは仕方なくドアを開いた。

「青・・・。

 なんて顔してんだよ・・・、お前。

 頼むからそんな顔すんなよ・・・。」

 純は泣きながら、あたしを強く抱き締めた。

「ダメだよ・・・。

 純・・・。

 あたしはもうダメだよ。

 友夜に会って謝らなくちゃダメなんだ・・・。」

「青、よく聞け。

 あいつは、青の事が好きやったやろ?

 その好きな奴がこんなんなってんのを喜んでると思っか?

 お前が笑ってないとあいつは安心して天国に行けねーだろ?

 頼むから、もう前向いてくんねーか?

 頼むよ・・・。

 頼む・・・。」

 純がクシャクシャになって泣いてる。

「あのね・・・。

 友夜がさみしがってるの。

 1人ぼっちは嫌だって。

 お母さんに捨てられて、さみしがってるんだよ。

 あたしにそばにいてって泣いてるの。

 友夜んとこに行かなきゃ・・・。」

「青ーーーっ!」

 あたしはそのまま気を失ってた。

 もうどうでもいいよ・・・。

 あたしは死んでもいいって本気で思った。

 夢なのか、現実かもわかんない・・・。

 友夜があたしの名前を呼ぶ声が聞こえる。

「青・・・。

 俺は青が大好きなんだ・・・。」

 友夜が笑ってる。

 あたしも笑ってた。

 友夜があたしの名前を呼ぶ・・・。

「青、俺を1人にしないで・・・。」

 あたしは、

「わかったよ・・・。」

 って答えた。

「でもね・・・。

 俺はもう青の事を抱き締めたり出来ないんだ・・・。

 だから青は、そばにいて抱き締めてくれる奴の事を好きになっていいからね。

 俺は青が笑ってるのが見たいから・・・。

 遠くから見てるから・・・。

 青が笑ってくれたらしあわせになれるから・・・。」

「友夜・・・?」

 あたしは笑ってたんだ。