Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

 それも凄く嬉しそうに話すもんだから俺ビックリしてさ・・・。

 でも嬉しかったんだ。

 あいつは他人なんて興味ないって感じだったし、人に心を許すような奴じゃなかったから・・・。

 だから、君はきっとすごくいい子なんだって思ってたよ・・・。」

 そこまで言うとその人は声が出なくなった。

 涙で枯れた声・・・。

 あたしは、

「あの・・・、友夜君は?」

 不安な気持ちを押し殺して聞いた。

 涙を必死でぬぐう彼は、静かに言った。

「青ちゃん、友夜は自分の部屋で眠ってるよ。

 ごめんね。

 俺が悪いんだ。

 あいつを守ってやれなかった・・・。」

「眠ってる?

 眠ってるっていったいどうゆう意味なんですかっ?」

 あたしはガタガタ震えた。

「友夜は、死んじゃったんだよ・・・。

 俺が昨日の夜、帰った時にはもう冷たくなってた。」

「どうして?

 どうして死んじゃったんですか?

 どうして急に?

 ドアノブにタオルをかけて首つってた・・・。

 何か悩んでたんだよ・・・。

 でも俺はあいつのその悩みをわかってやれなかった・・・。」

 彼は泣き崩れた。

 あたしは体から力が抜けて立ち上がれない。

 友夜が死んだ・・・?

 友夜がいない・・・?

 友夜が死んじゃった・・・?

 ウソでしょ?

 ウソよ、絶対にウソだっ!

 友夜・・・。

 友夜・・・。

 友夜・・・。

 友夜に会わなくちゃ。

 謝らなくっちゃ。

 話さなくちゃ!

 あたしはフラフラと立ち上がると、リビングを出た。

 そして2階の友夜の部屋のドアを開く・・・。

 そこにはさっきの女の人と、もう1人男の人が座ってた。

 ベッドの上に眠る友夜のそばで2人は憔悴しきった顔で付き添ってた。

 あたしは友夜の眠るベッドに駆け寄りそこに見たのは、まるでただ眠ってるようにしか見えない友夜がいて、友夜って声をかけたら、今にも起き上がってくれるようで 、友夜が死んじゃったなんて信じられなくて、どうしたらいいのかわかんなくって、もう気が狂いそうになった。

 あたしは、

「お願いです。

 あたしと友夜を2人っきりにしてもらっていいですか?」

 そう言うのがやっとだった。