なんとなく目が覚めて、握りしめた携帯を見て、友夜からのメールに気付く。

 あたしは携帯持ったまま寝ちゃったんだ・・・。

 なんだかよくわかんないけど凄く嫌な予感みたいなのがしてた・・・。

 胸騒ぎがした。

 俺はもう消えるから・・・って、とこが凄くひっかかる。

 友夜は最近やたら、あたしを殺して自分も死ぬとか言ってたし・・・。

 時計を見たら深夜の4時を過ぎてた。

 何故だかわかんないけど、凄く嫌な予感がする。

 あたしはなかなか眠れないままベッドの中で目を開けてた。

 そして友夜の事を考えてた。

 初めてのデート。

 初めてのキス。

 初めてのエッチ・・・。

 友夜・・・。

 あたしは友夜の事が好きだった・・・。

 なんでこんな事になっちゃったの?

 あたしの初めては、ほとんど友夜だったんだ。

 あたしは逃げてるだけだ。

 ちゃんと友夜と向き合って、話をしないといけないんだ・・・。

 今の気持ちを、ちゃんと伝えないとダメだ。

 例えそれで2人が傷つけあう結果になったとしても、ちゃんと伝えないとダメだ。

 あたしはもう逃げたりなんかしない・・・。

 明日ちゃんと友夜に会いに行こう・・・。

 そう思ったら、なんだかちょっぴり楽になって、そのまま眠っちゃってた・・・。

 次の日の朝いつものように学校に行くと 美雨が、

「青~、今日、帰りクレープ行こ~。」

って声をかけてきた。

「ごめん!

 今日は友夜に会いに行かないとダメなんだ・・・。」

「ええ~、マジで・・・?

 なんか最近めちゃラブラブじゃん?」

「違うよ。

 あたしたちもうダメなんだ。」

「えっ?

 なんで~?

 イケメン彼氏、めちゃ青の事好きじゃんよ~?

 ダメんなったんなら美雨にちょーだいよ~。」

 リサが手を振ってた。

 あたしは笑いかえした。

「青~、リサと仲良しなん?」

 美雨が不思議そうにあたしを見る。

 別に普通だよ。

 授業が始まりあたしたちは席につく。

 窓際にあるあたしの席からいつもより空が青く見えた。

 放課後、あたしは友夜にメールした。

《今日、今から会えないかな?

 海で話したいんだけど。》

 しばらく待っても返事が来ない。