友夜の隣にいると不思議と寂しくなる・・・。

 凄く凄く寂しくなるよ・・・。

 あたしは、シーツにくるまって起き上がるとカーテンを引く。

 月明かりに照らされた友夜は、大人びた雰囲気を持ちながらも、やっぱまだ男の子に見えた。

 あたり前なんだけど・・・、

 なんかちょっとだけ安心した・・・。

 友夜の手首には無数の切り傷があり、それが何を意味してるか・・・、なんとなくわかった。

 あたしには友夜の寂しさとか辛さとか全部わかってあげる事なんて出来ないよ・・・。

 気持ちじゃ、なんとかしたくても、まだあたしは子供であたし自信の気持ちが揺れまくりだもん・・・。

 あたしは友夜に抱きついた。

「どうしたの? 青・・・。」

 友夜があたしの手を握る。

「友夜、あたし友夜が好きだよ・・・。

 でもね、なんか違うような気がするんだ。

 ごめんね。

 あたしもう無理だよ・・・。

 あたしじゃ、友夜を救えないよ・・・。」

 涙が止まんない。

 あたしは友夜の前で何回泣いたんやろ?

 ってくらいに泣いちゃってる。

「青・・・、青は俺といたら泣いてばっかだよね。

 俺は青をしあわせにできないよね。

 純は青を笑わす事が出きるんだろうね。

 青は純といるのがしあわせなんだよね・・・。

 青・・・、俺・・・、

 死ぬしかないのかな?」

 あたしは友夜が怖くなった。

「友夜、なんで死ぬなんて言うの?

 あたしなんかの為死ぬなんてバカバカしいよ。

 それにそんな簡単に死ぬなんて言うもんじゃないよっ?」

 そう言った瞬間あたしは、友夜から殴られた。

「お前にすべてを誓うって言ってんのに、お前が俺から離れるって言うから死ぬしかないんだ。

 わかんねーのかよ!

 俺にはお前しかいないんだ!

 お前がすべてなんだ!

 お前がいなくなるなら生きてる意味がないんだ!」

 あたしは体を丸めて耐えた。

 痛みも、だんだんわかんなくなってたんだ・・・。

 抵抗する気力もとっくに失せきっちゃった。

 このまま死んじゃうのもいいのかなあ・・・。

 しばらく経つと友夜はまた優しくなる。

「青・・・、青・・・。」

 そしてあたしを抱きまくる。

 こんな事の繰り返し。

 もう・・・、限界だよ・・・。