「バカじゃね?」

 やっぱり純といたら楽しい。

 この時、すっかりあたしは自分の今の現実が頭から、ぶっ飛んでた。

 美雨が、

「なんか、あんたら超仲良くない?」

って笑ってた。

 そんなあたしらを見てるリサは気持ちがいいわけがない・・・。

「純っ!もう行こうよ!」

 リサは強引に純の腕を引っ張ってった。

 美雨は、

「あの2人ってうまくいってるみたいやね。

 でもさ、なんか違う気がするよ。

 似合ってないもん。

 あたしはやっぱ純とあんたが一番やと思うんだけどなー。

 なんて言っちゃったりする。

 じゃ、青またね。

 イケメン彼氏によろしく~っ!」

 純といたら一番楽・・・。

 そりゃそうだよ、ずっと一緒やったもん・・・。

 でも、もう違うんだ。

 あたしはもう友夜の彼女だもん・・・。

 そう言えば、リサは純の子供を妊娠したって言ってたけど、どうなったんやろ?

 ダメだ・・・。

 そんなのもう、あたしには関係ないんだよね・・・。

 あたしはもう純の彼女じゃないもん。

 ただの友達。

 あーそれも違うか・・・。

 最強の親友やったわ・・・。

 あたしは友夜の家の前にいた。

 インターフォンを押すと、友夜が扉を開ける。

 なんだか元気がなく見えた。

「青・・・、会いたかった・・・。」

 あたしは玄関に入るなり友夜から激しいキスをされる。

「友夜、どうしたん?」

 あたしはちょっと怖くなった。

「青の事が欲しい・・・。

 今日、父さんが朝まで帰って来ないってさっき連絡来てたんだ。

 青、ずっと一緒にいてくれないかな?

 青が欲しくてたまんないんだ・・・。」

 これって、やっぱそうゆう意味だよね・・・。

 あたしは心の中で自分に聞いてた。

 友夜のなんだか悲しそうな目を見たら一緒にいたいって思った。

 あたしはもう友夜から離れなんないんだ。

 心も体もそうみたいになっちゃってるんだ・・・。

「いいよ、そばにいる・・・。」

 友夜の部屋に行くと、友夜は部屋の鍵をかけて窓のカーテンを締めた。