Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

「君に何度も電話してたんだけど、

 出てくれないからさ、

 真里菜に聞いて、君んちに向かってた所だったんだ。

 ケガは大丈夫なの?

 ごめんね、俺のせいで。

 心配で眠れなかったんだ。」

 純は黙って、あたしの顔を見てた。

 あたしはうつむいたまま小さな声で友夜に、

「もう大丈夫。

 痛くないよ。

 今日学校休んだんだ。

 ずっと寝てたら楽んなったから、

 もう心配しないで。」

 友夜は、あたしの頭を撫でると、

「ずっと側にいてあげるからね。」
 
 って笑った。

 黙ってずっと見てた純が、友夜に向かってこう言った。

「てめぇ、なんか変じゃね?

 こいつに何かした?」

友夜は、純の方を見ると、

「お前に関係ないだろ。

 消えろ!」

 そう言って睨んだ。

「やっぱ変だぜ、俺には解る。

 ガキん時からこいつの事見て来てっから全部解る。

 てめぇ、こいつに何かしたな?」

 すると、友夜は静かにこう言った。

「お前には関係ない。

 消えないなら、ぶっ殺す!」

 夏はもうとっくに終わってしまってるのに、あたしには蝉の声が聞こえたような気がしてた。

 その後の事は何も覚えていない。

 遠くで聞こえる2人の言い争いの声も聞き取れない。

 あたしは耳をふさいだまま、うずくまるしかなかった。