次の日、あたしは登校した。

 純と約束したから。

「明日から、ちゃんと学校行けよ。

 じゃないと襲うぞ。」

 相変わらず、あたし達は前みたいにふざけてた。

 まるで、なんにもなかったみたいに、元に戻ったって言うとなんかちょっと違うけど、やっぱあたしは純が好きだ。

 だって笑えるんだもん。

 一緒にいたら楽しいんだもん。

 ずっと一緒だったんだもん。

 私はちょっぴり緊張しながら教室に入った。

 4日ぶりの教室はなんだか空気が違って見えた。

 いきなり美雨が、

「ちょっと話あるから。」

って手招きした。

「どーしたん?」

 あたしは美雨についてった。

 自転車置き場まで行くと、美雨が、

「あんた純と抱き合ってたん?

 あんたと純が町ん中で抱きついてたってクラス中で噂だよ。

 見たって奴がいて、言いふらしてたんだ。

 そしたらリサがブチキレてさ。

 今、純とリサがその話で大喧嘩してたんだよー。

 あんたが来るちょっと前、かなり修羅場ってたよー。

 リサが泣き叫んでて、純にしがみついてたんだけど、なんかあれってかなりヤバイって感じやったわ 。

 あんた気を付けないとマズイよ。

 逆恨みされそうじゃん。

 リサに。

 てゆーかマジで元サヤ?」

 あたしは、

 「うん、やっぱ純が好きなんだ。

 あたしには、あいつしかおらんもん。」

 そう答えた。

 教室に戻ると、いつも通りの雰囲気になっていたけど、リサの姿がどこにもない。

 リサは気分が悪くて早退したらしい。

 なんだか嫌な予感がしたけど気にしない事にした。

 休み時間、亜美が来て、

「あんた、人の男に手出してるんじゃねーよ!

 あんたのせいでリサがどんだけ落ち込んでるか解ってんのかってーの?

  だいたいあんた彼氏いるじゃん。

 彼氏は知ってんのかよ!」

 あたしは、

「あんたに関係ないし、あたしの問題だから。」

って、答えた。