名前も知ってるからすぐ解った。

 その女は、ロングヘアーで超ミニはいててギャルっぽいけど、なんかエロい。

 あたしは、あたまん中が超クラクラになった。

 中2のあたしなんて、まるでガキじゃん!

 こんな女に誘われたら、どんな男も間違いなく堕ちるに決まってる。

 どーしたらいいんだよーー!

 やっぱ純を取られたくなんかない!

 それも人妻なんかに取られたくない!

 10才以上も上の女に狙われるなんて・・・。

 てゆーか不倫やろ?

 浮気じゃん?

 女は、なんだかギラギラした感じで若い男の子さえ見たら、ハンターのように声をかけてた。

 なんて淫乱な女だ。

 美雨は、

「あの女って、ショッピングセンターでもかなり有名らしいよ。

 超軽い女みたいやよ。

 旦那は女にベタボレだから知らないふりしてるんだって。」

 あたしは女をガン見した。

 こんなエロい人妻に勝てるわけがない 。

 ど~したらいいんだ。

 頭がグルグルになった。

 純は、いつものチャラけた雰囲気じゃなくって、なんだかメチャ真剣な顔で言った。

「あのさ、俺、ユリとやっちゃったんだよね。

 あいつの旦那が仕事が忙しくて相手にしてもらえないらしいんだよね。

 それで寂しい思いしてて、ほっとけなくなっちゃって・・・。

 お前の事、好きってのは変わらないんだけど、その好きの種類が違うんだ。

 悪いっ。

 許してくれなんてのは無理だろ?

 でも俺、ユリの事ほっとけない。ごめんな。」

 あたしは、突然のカミングアウトに、ボーっとなった。