Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

 蘭の父親から夕月の母親を紹介された時に一緒に現れた夕月を見た瞬間に恋に落ちちゃったんだよね。

 そりゃ落ちちるよ。

 夕月はとんでもなく美少年過ぎるから・・・。

 夕月は母親が幸せになってくれたらそれでいいって思った。

 ただそれだけ・・・。

 でも正直、蘭の父親の事は好きになれそうにないって直感で解った・・・。

 蘭に対しては別に何とも思わない。

 タメの女の子がいきなり現れて、これから家族になって妹になる・・・。

 この現実は受け止めるしかないから。

 仕方ないっしょ。

 これが夕月の気持ち。

 蘭は母親を凄い目で見てた。

 ファザコンの蘭には母親はいわば敵でしかない。

 てゆーか、大好きなパパを奪った女と仲良くなれるわけがない・・・。

 結婚式はなかった。

 籍を入れて新しい生活が始まった。

 父親は仕事で出張が多いから蘭にはたまらなく寂しいんだろうけど夕月にとってはありがたかった。

 とにかく父親とあまり関わりたくなかった。

 顔も見たくないし・・・。

 新しい家族は問題を抱えたまんま、家族としてやってくしかない。

 蘭は、とにかく母親に対して反抗的な態度で母親もそんな蘭に手を焼いてた。

 夕月は無関心で自分から蘭に話しかけたりもしない。

 元々、夕月は他人に干渉するのもされるのも嫌なタイプだから・・・。

 けど、蘭は夕月に話しかけてもらいたいって思ってた。

 初めて紹介されたあの日から夕月の事を好きになってたから・・・。

 蘭は思いきって、

「お兄ちゃんって呼んでいい?」

って、言ってみた。

 夕月は、

「別にいいんじゃない。

 俺ら兄妹になったみたいだし。」

 そう答えた。

 夕月がリスペクトしてるのがシドビシャスで、彼のフアッションとか全部が好きで自分なりにアレンジしてた。

 いつかシドみたいになりたいってね・・・。

 そんな夕月の様子を見てた蘭は、こっそり夕月の部屋に忍び込んでたくさんあるCDを片っ端から聞いて見たんだ。

 そしたら電流が体ん中を走った。

 つまり、蘭はパンクが好きになっちゃったってわけ。

 夕月に、

「ねぇ、お兄ちゃん、蘭もお兄ちゃんが好きな音楽が気に入ったみたい。」