何やってんだろとか思って、今も自分で何言ってんだか良くわかんねーし、なんか凄くお前に会いたくて止まらなくなって、その気持ち押さえられなくなってさ、なんか良く解んねーよ。」

 あたしは涙でボロボロになった顔で純を見た。

「解んねーよじゃねーよ!

 解んないのは私の方だよ!

 いきなり人妻とやったとか言われてさ。

 ねぇ?

 どうしてこんなんなっちゃったの? 

 あたしは、あんたが好きだったんだ。

 ずっと一緒にいたかったもん。

 なんで裏切ったん?」

 純はしばらく黙りこんだままだった。

「お前の事は多分、宇宙一大好きなのは永遠やと思う。

 でも、なんかその大好きっていうのが、女ってのと違うって思ったんだ。」

「何それ?」
 
 あたしは、また涙が出た・・・。

 「でもさ、やっぱ俺って勝手な奴なんだよね。

 お前に彼氏が出来たって知ったらイライラして、なんか腹立ってどーしていいのか解んなくなってさ。

 女と遊びまくったり、やりまくったけど、全然楽しくないんだよね。

 ハートの部分がチクチク痛いってゆーか、ごめん・・・。

 俺かなり意味不明やな。」

 「何1人で勝手な事ばっか言ってるん?

 あんたは人の気持ち全然解ってないよ。

 あたしをバカにして。

 あんたなんか大っ嫌いっ!

 あたしの前に現れんといてよ!」

 そう言って、あたしは家に戻った。

あのまま一緒にいたら、あたしは絶対に純に戻ったと思う。

 だってあたしはあの時、自分の本当の気持ちにやっと気がついたから・・・。

 あたしが好きなのは純だって。

 でも、もう純には戻れないよ。

 友夜と付き合い始めたからってのが理由じゃなくて、純に対して許せない、

 悔しいのが本当の理由だから。

 自分は裏切られたんだって気持ちがずっと残ったままのあたしには純を許す事が出来ない。
 
数分後に純からメールが来た。

《お前の事、今でも大好きだから。

 でも俺はもうお前に話かけたり連絡したりしない。

 彼氏とガンバレよ、おやすみ》