一緒に暮らしてるって言っても部屋は別々だし、ご飯の時とかしか一緒にいなかった。

 一応うちの両親が見張ってた(笑)。

てゆーか、あたし達ってカレカノなんだけど、マジで何も無かったんだよね。

冗談みたいだけど、リアルに何もない。

 変だよね?

でもなんかさ、それでいいって思ってたんだ…。

 1ヶ月して、純の両親が元サヤしちゃって、秘密の同棲はあっけなく終わっちゃった。

ある日、いきなり純から人妻のユリって女とエッチしたって言われて、正直かなりへこんだ…。

 あたしって一体こいつにとって何なんだよ?って思った。

 その日から別れたっぽくなって、夏休みになって、偶然見た純は金髪になってた。

 知らない女の子と肩くんでたりイチついてたり、もう私の頭ん中はパニクりまくりだった。

 相変わらずケンカばっかしてたり、地元の族に入ってるとかって言う噂まであったし、もう私の知らない遠い所に行っちゃったんだと思ったら、なんだか悲しかった。

 どうしていいんだか解んなくなっちゃってた…。

 本当はあたしは、世界一、宇宙一、純の事が好きなんだ。