小さな彼には大人の事情なんてものが解るはずもない。
大人の身勝手なエゴイズムに無抵抗な子供は、ただなすすべもなく身を任せるしかないのだから・・・。
意識が遠くなる友夜の耳元で声がした。
「起きろ!」
父親が知らない女といた。
女は、
「このガキ邪魔だしぃ~。」
そう言って笑った。
父親は、
「こいつに見せてやろーぜ。」
いきなり女は裸になって、父親の上に乗った。
激しく求め合う2人は、まだ幼い彼を見て笑った。
友夜はその様を目を反らすことなく見つめていた。
「気味悪いガキ!」
女は不機嫌そうに睨んだ。
父親は、
「あっち行けよ!」
と、いきなり灰皿をTに向かって投げた。
友夜は黙って外に出た。
ポツポツと雨が振り出しアパートの外に出て歩き出す。
近所の人がその様子を見ていた。
彼は母親が帰って来ると信じてた。
けど、それは叶わぬ夢・・・。
父親の暴力はエスカレートし、殴る蹴るを繰り返して友夜の体には、無数のアザや傷跡でいっぱいになってた。
食事も与えられずに痩せこけて行き、そのうち父親は女とアパートを出て行った。
近所の通報により彼は児童保護福祉施設に保護され、それから母親方の両親に引き取られる事になった。
両親はあまり友夜には優しくはなかった。
2人の結婚に大反対した双方の親は母親に子供を下ろすようにと言ったのだが 母親は友夜を産んだのだ。
まだ、高校生だった彼女は、学校を辞めて父親と家を飛び出して行った。
それ以来、両親とはまったく音信不通だった。
友夜は祖父母との生活に馴染めずにいた。
しばらくして、母親の弟が大学進学の為に都会の学校に行ってたのだが、卒業して帰って来る事になり、祖父母と弟と友夜の4人暮らしとなった。
弟は友夜を大変可愛がり、年の離れた兄弟のようだった。
弟の趣味がサーフィンで友夜と一緒にサーフィンを始めた。
しょっちゅう海に行くようになり、だんだん過去の記憶も薄らいで行った。
友夜は弟を父さんと呼んでいた。
何故かは解らない・・・。
なんとなくそう呼んでいた。
大人の身勝手なエゴイズムに無抵抗な子供は、ただなすすべもなく身を任せるしかないのだから・・・。
意識が遠くなる友夜の耳元で声がした。
「起きろ!」
父親が知らない女といた。
女は、
「このガキ邪魔だしぃ~。」
そう言って笑った。
父親は、
「こいつに見せてやろーぜ。」
いきなり女は裸になって、父親の上に乗った。
激しく求め合う2人は、まだ幼い彼を見て笑った。
友夜はその様を目を反らすことなく見つめていた。
「気味悪いガキ!」
女は不機嫌そうに睨んだ。
父親は、
「あっち行けよ!」
と、いきなり灰皿をTに向かって投げた。
友夜は黙って外に出た。
ポツポツと雨が振り出しアパートの外に出て歩き出す。
近所の人がその様子を見ていた。
彼は母親が帰って来ると信じてた。
けど、それは叶わぬ夢・・・。
父親の暴力はエスカレートし、殴る蹴るを繰り返して友夜の体には、無数のアザや傷跡でいっぱいになってた。
食事も与えられずに痩せこけて行き、そのうち父親は女とアパートを出て行った。
近所の通報により彼は児童保護福祉施設に保護され、それから母親方の両親に引き取られる事になった。
両親はあまり友夜には優しくはなかった。
2人の結婚に大反対した双方の親は母親に子供を下ろすようにと言ったのだが 母親は友夜を産んだのだ。
まだ、高校生だった彼女は、学校を辞めて父親と家を飛び出して行った。
それ以来、両親とはまったく音信不通だった。
友夜は祖父母との生活に馴染めずにいた。
しばらくして、母親の弟が大学進学の為に都会の学校に行ってたのだが、卒業して帰って来る事になり、祖父母と弟と友夜の4人暮らしとなった。
弟は友夜を大変可愛がり、年の離れた兄弟のようだった。
弟の趣味がサーフィンで友夜と一緒にサーフィンを始めた。
しょっちゅう海に行くようになり、だんだん過去の記憶も薄らいで行った。
友夜は弟を父さんと呼んでいた。
何故かは解らない・・・。
なんとなくそう呼んでいた。