Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

 あたしの家は門限は無い。

 でも、さすがに男の子とそう長い時間、2人っきりってのは、やっぱマズイなって思ったあたしは、

「もう帰るね。

 うちの人達に何も言ってこなかったからさ。

 じゃ、またね。」

って言って、友夜の家を出た。

 友夜は何度も、

「送ってこうか?」

って、言ったけど、私は1人になりたかった。

「大丈夫だよ、1人で帰れるからバイバイっ!」

って、手を振って別れた。

 チャリをこぎながら考えた。

 あたしは本当に友夜の事が好きなのかなか?

星も月もキラキラ光ってて、とても綺麗な夜。

 14歳のあたしは、この先、自分に起こる悲しい出来事を知るはずもなく、心臓の鼓動がなりやまないまんま、家路にむかってた。