「ふうーん。

 友夜にそっくりだけど友夜とは全然違う。

 なんかふざけてんだか意味がわかんない奴・・・。

「次の電車は15分後に来るみたいだから、もうちょっとしたら来るね。

 青、ケーバンかメアド教えてよ~~っ?」

「えっ? 別にいいじゃん。

 またいつか偶然に会えたらで・・・。」

「はあ~~?

 なんだそれ?

 そんなに俺が嫌い?」

「好きか嫌いか?って聞かれたら嫌いかも。(笑)」

「ええ~~、(笑)

 なんかショックなんだけどっ。(笑)

 ね~~、マジで会いたいからお願いっ!

 教えてっ!

 青とはダチになりたいって思ってるだけだから安心してよ~~。(笑)」

 なんか変な奴・・・。

 でも悪い奴じゃないみたい。

「いいよ。

 あたしは聖にケーバンとメアドを教えた。

「サンキュ!

 今度、青んとこ遊びに行こっか?」

「来なくていいよ。

 彼女と遊んでたらいいじゃん?」

「うーーん、彼女かあ・・・。

 彼女ね~~。

 まっ、連絡すっからよろしく~~。(笑)

 電車来たよ~~。」

 あたしは電車に乗り込むと窓越しに聖に手を振った。

 友夜にそっくりな友夜の兄弟。

 ふとした表情とか似てたりするけど、友夜みたいにストイックじゃない。

 聖・・・、確かにクールな雰囲気だけど なんかくだけた奴・・・。

 あたしは不思議な気持ちになってた。

 友夜・・・。

 なんで?

 今になって友夜にそっくりな兄弟になんか出会うんだろうね?

 友夜も会ってみたかったかなあ?
 
 全然にてなくて笑っちゃうよね・・・。

 あたしは1人で思い出し笑いをしてた。