純に勝てる奴なんていないからね3年だって純には、たてつく奴なんていないもん。

 あいつって強いからね~~。

 あんた幸せだよ。

 守ってくれる奴がいるんやから彼氏以外でもね・・・。

 青?
 
 明日、学校来るよね?」

「うん、行くよ。

 あのね、あたしもう絶対逃げないから・・・。」

「安心したよ。

 あたしはあんたの事が心配でさ、彼氏とデートしてても、あんたの心配してんだからねっ!」

「保護者じゃん。(笑)」

「友夜の事はもう終わった事なんだからね。

 みんなが何を噂したって、もう過去の話・・・。

 それに友夜はあんたの事を憎んだり恨んだりして、死んだんじゃないんだからね?

 それは忘れちゃだめだよっ?

 憎んだり恨んだりして死んだなんてみんなが噂してるなんて友夜があまりにもかわいそ過ぎるよ。

 友夜はそんな男じゃない事を知ってるのはあんたじゃん?

 友夜はあんたを愛してた・・・。

 凄く凄く愛してた。

 愛しすぎて自分を許せなくなったんだよね・・・。

 多分・・・、あんたをもう自由にしたかったんだよ。

 とにかく青?

 明日ちゃんとおいでよね?」

「わかってるっ。

 ちゃんと行くよ。」

 電話を切るとあたしは自分がどんなにみんなを心配させてるのかとか、自分だけ悲劇のヒロインぶってるのが恥ずかしくなった。

 みんな、それぞれ色んな悩みがあって、もがいたり苦しんだり悩んだりしてる・・・。

 みんな・・・。

 おんなじなんだ・・・。

 それでもみんなはあたしに優しい・・・。

 いつまでもみんなに心配かけてばっかいたらダメだよ・・・。

 夕月は家庭の悩みでいっぱいなのにあたしの心配ばっかしてる・・・。

 あたしは夕月を助けてあげてない。

 いつも夕月に頼ってるだけ・・・。

 夕月はまだ中1なのに、しっかりしてる。

 でもそんな夕月だってほんとは誰かに頼りたいって思うはずじゃん?

 あたしが夕月を支えなきゃなんないのにね・・・。

 年上のくせして甘えてばっかやったよ・・・。

 明日、夕月に会ったら、こう言おう。

 あたしにも頼ってよって。

 荷物は半分個にして持ったら重さは軽くなるからねって・・・。