Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

「はあ…?

 俺っ?

 違いますけど、あの?

 誰かと勘違いしちゃってるってゆーか・・・。

 俺、君の事知らないんだけど・・・。」

 めんどくさそうに答えると、

「じゃあっ・・・。」

 そう言うと、彼は、そのままあたしの前からいなくなった・・・。

 あたしは思わず、うずくまってその場から立ち上がる事が出来ない位にフラフラになった。

 そして、もう一度、彼を目で追って見たけど、もうどこにもいなくなってた。

「青・・・。」

 夕月がアイスを2つ持ったまま立ちすくむ。

 ポタポタ溶けるアイスのバニラの匂いが 不愉快に感じてた。

 なんで・・・。

 なんで・・・。

 友夜がなんで現れたの?

 確かに友夜だった・・・。

 けど、友夜は死んじゃったんだよね・・・?

 じゃあ、今のは誰なの・・・?

 あたしはパニクックになる。

「夕月ぃ。

 今ね、友夜がいたの・・・。

 でも、友夜ったら、あたしの事知らないって言うんだ。

 どうしてかなあ?

 やっぱあたしの事、怒ってるんだよね?

 本当は死にたくなんかなかったんだよ。

 あたしが浮かれてるから怒ってるんだよ。

 みんなの言うとおりなんだよ・・・。」

「青っ!」

 夕月があたしを抱き寄せた。

 アイスを地面に落っことしちゃったまま ずっとずっとあたしを抱き寄せてた。

 友夜はきっとあたしを許せないんだよ・・・。

 友夜は怒ってる・・・。

 だから目の前にいきなり現れたんやよ・・・。

「青・・・。

 大丈夫だよ・・・。

 青は何も悪くないから・・・。」

 あたしの背中をさすりながら夕月も泣いてた。

 年下の夕月にあたしは甘えっぱなしでまるで、小さな子供のように頼りきってた。

 その頃、学校じゃ、あたし達の事が騒ぎになってた。

 あたしのクラスは、あたしが出席してない事に担任が不振がってたし、校門での出来事を見てたクラスメートとか違うクラスの奴らとかが好き放題、いいたい放題で、

「なんか~~、夏川さんが1年の秋本君と駆け落ちしちゃったみたいですよ~~っ!」

「え~~マジ?」

「秋本君の妹が凄い怒ってたって!」

「なになに~~。」

「知らない~~。

 見てなかったあ~~っ!」