Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

 友夜の家は進行住宅街にあった。

 周り中、真新しい家が建ち並ぶ中の一軒が、友夜の家だ。

 お洒落な外観に圧倒された。

 チャリを置いて、友夜とあたしは家の中へ入った。

 友夜の部屋は、2階の日当たりのいい場所にある。

 ブルーで統一された部屋は海を思わせる。

「音楽でも聞こっか?」

 友夜は、そう言うとCDをかけた。

「誰の曲なん?」

 あたしは初めて聞くその歌が、とても心地よく感じたんだ。

「エルレだよ。ELLEGARDENって言うバンド。

 メチャメチャ好きなんだあ。

 今ジュース持ってくるからちょっと待ってて!」

 そう言うと友夜は下に降りてった。

 男の子の部屋に来るのはこれが2人目。

 もう1人は純。

 でもやっぱ全然違う。

 彼の部屋はきちんと整理されてて、あたしの部屋よりも綺麗だ。

 純の部屋なんて漫画とか脱いだまんまの服とか足の踏み場もない散らかり放題だったもん。

 同じ男の子でもこうも違うんだ。

 なんだかおかしくって、つい1人で笑ってしまった。

 そこへ飲み物を持って来た友夜が現れた。

「どーしたの?

 何かおかしい?」

 友夜が不思議そうにあたしの顔を覗き込んだ。

「何でもないよー。」

 あたしはおかしくって笑うのを止める事が出来なかった。

「何なんだよー、教えてよー。」

 友夜がちょっぴり子供っぽく見えた。

 いつもはクールな友夜のそんな表情が、なんか可愛かった。

「青はオレンジとグレープどっちにする?」

「絶対にグレープ!

 フアンタはグレープが好きなんだ。」

「じゃあ、俺はオレンジね。」

 突然、頭の中で純の声が聞こえた。

「お前はグレープで俺がオレンジだからなーっ!」

 そうだ、あたしは本当はオレンジが飲みたかったのに、いつも純がオレンジばっか飲むから、悔しくてグレープ好きなふりしてたんだっけ。

 なんだろ、この負けず嫌いぶりに笑っちゃうし。

 あたしはまた1人で思い出し笑いした。

「ねー、さっきからさあ、何1人で笑ってるの?俺にも教えてよ。」

「あのね、純がね、おかしいんだよー。」

って言ったとこでハッとした。

 私は何を言っちゃってるんだろう。

 友夜の表情が曇った。