だから彼女が出来てくれて、俺的にはマジ嬉しいっすよ。

 彼女さん綺麗だしね~~。

 とうとう、夕月に彼女が出来たか~~。

 女子のみなさんガッカリするな・・・。

 お前が転校してからクラスの女子がめちゃテンション低いんだけど~~。(笑)」

「女に興味無かったんだよ。

 音楽さえあればいいって思ってたから。

 けど、今は青がいてくれたらいいんだ。

 あたしは照れ臭くて、うつ向いたまんまだった。

「夕月~~っ!

 お前スゲーな。(笑)

 彼女さん、こいつってば、こんな事言う奴じゃないってゆうか、女にめちゃ冷たかったから。

 なんかビックリっす。

 彼女さん愛されてるっすね~~。

 あーっ!

 遅れるよー。

 じゃ、またな。

 また電話とかしてくれよっ!

 バイバーイっ!」

 しょうたって子はヤンキーっぽいけどまだ幼さが残る男の子だった。

 そりゃそうだよね。

 中1やもん・・・。

 ちょっとだけギャップ感じるよ・・・。

「青、行こっか?」

「うん。」

「絶対、誰かに会うって思ったりしたけどいきなり会うってのは想定外だったよ・・・。

 でも、青の事知ってもらえたから良かった。

 あいつ学校で言い触らすだろうね・・・。(笑)」

 歩いてるとブックマとかオケとかあってやっぱ都会って感じがしてた。

「あれ見て?」

 夕月が指差す方向にアパートらしいのが並んで見える。

「僕んちは、4棟の3階の306号室だったんだ。

 もしかしたら、もう新しい人が入ってるかもしれないね。」

 夕月が走り出す。

「待ってよ~~。

 あたしは夕月の後を追いかける。

 アパートが見えた。

 アパートの側には公園があって子供達が遊んでた。

 アパートの狭い階段を登って夕月が前に住んでた部屋の前に2人で並んだ。

 表札に知らない誰かの名前があった。

「あっ、やっぱりかあ・・・。

 新しい住人が入ったみたいだね。」

階段越しに窓があって、あたしは窓から外の景色を見た。

 子供達の笑い声が響き渡ってたなんかいいよね・・・。