Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

 蘭がどう思おうが勝手だけど、僕は青と一緒にいるよ。

 いたいって思ってる。」

 蘭がベッドから起き上がった。

「お兄ちゃんはバカだよっ!

 あんな人といたら、お兄ちゃんまで噂になるよ!

 てゆうかさあ、兄ちゃんも殺されるんじゃないのっ?」

 蘭は泣きながら叫んだ。

「蘭っ!

 それは言い過ぎだろ?

 青はそんな子じゃないよ。

 いくら蘭でもこれ以上、青を侮辱したら・・・。」

「侮辱したら何よ?」

「お前とはもう話をしない。

 シカトすっから・・・。」

「お兄ちゃんっ!

 あの人は嫌だよっ!

 蘭は、お兄が好きなんだよ!

 ねぇ?

 あの人と別れてよ~~っ!」

 蘭が夕月の胸をバンバン叩きながら泣きじゃくる。

「お兄ちゃんは酷いよ。

 あたしの気持ちに気がついてるくせしてさ・・・。

 お兄ちゃんはズルい・・・。」

「どうしたんだっ!

 何があったんだ!」

 父親が部屋の戸を開く。

「蘭、どうした?」

 父親の後ろには母親の姿もあった。

「夕月ぃ?

 なんか叫び声が聞こえてきたからお父さんと心配してたのよ。

 一体、どうしたの?

 なんで蘭ちゃんが泣いてるのよ?」

 母親は蘭を睨んだ。

 夕月は黙ったままだ。

 蘭は、父親に向かってこう言った。

「あのね、パパ。

 お兄ちゃんがいきなり蘭に抱きついてきたんだっ!

 蘭、怖くて必死に抵抗したんだけど・・・。」

 蘭は嘘をついた。

 その意図は蘭にしかわからない・・・。

「なんだって?

 それは本当かっ!」

 父親は夕月の頬を殴り付けた。

 夕月は倒れこんだまま動かない。

 それでも父親は夕月の体を蹴りまくる。

「お前っ!

 自分が何をしたのかわかってるのかっ!

 妹だぞっ!

 妹に何やってんだーーーっ!」

 無抵抗なままの夕月は何も言わない。

「止めてっ!

 止めてちょうだいっ!」

 母親が夕月の体の上から覆い被さった。

「蘭ちゃんっ!

 夕月があなたに何かしたって本当なのっ?」

 父親はその場に立ちすくむ。

 俺の大事な娘に手を出しやがって、ただじゃ済まない。

「だいたいこいつはろくなもんじゃないんだ!

 俺の息子じゃないんだからなっ!

 赤の他人なんだっ!」