純情、恋情、にぶんのいち!



先生の両手がしっかりとわたしの肩を支えてくれていることを認識した瞬間、そこから火が出ているかのように全身が熱くなった。


「本当に野村さんは、相変わらず危なっかしいですね」

「ち、違うんです! これはっ……」

「はい」

「……なんでも、ない、です」


手のひらはもう離れていったというのに、いつまでも肩が熱い。


先生、

本当に、本当に、うちのクラスに来てくれた。



「ところで注文してもよろしいですか?」


わたしと、周りのクラスメートたち、この場にいる全員にむかってヨウ先生が笑顔で問うと、わたしを囲んでいたみんなはさっさと持ち場へ戻っていった。


先生とふたりきり。

信じられないくらいの人ごみで、正確にはぜんぜん、ふたりきりなんかじゃないのだけど。


「ご注文、おうかがいしますっ」


とーご先輩よりも少しだけ背が高い先生を、なるだけ背筋を伸ばして見上げると、しっかり眼鏡をかけたヨウ先生はこっちを見下ろしながら少し笑った。


「な……なんですか」

「いいえ、想像通り、よく似合うなあ、と思って」


クールな印象の目が優しげにキュッと細くなる。


「え……? ……えっ、それってどういう意味ですか!?」

「どうって、そのままの意味ですよ」

「かっ……かわいい、って」


わたし、なにを、言っているんだろう、本当に。