純情、恋情、にぶんのいち!



その涼しげな目がもうひと段階きゅっと細められ、わたしをここまで連れてきてくれた偉大な3人のほうへ、そっと向けられた。


「おまえは、いい友達に恵まれてるな。それはたぶん、おまえが、“そうやって”周りと接してるからなんだろうな」


特別なものなんかひとつもない、ちっぽけなわたしにも、もしかしたら、できることがあるのかもしれない。


「不思議なほど、知らないうちに、おまえに心を溶かされてんだよ。

 ――それは、俺も含めて」


すぐ傍にある手を持ち上げた。

少し冷えた指先。
この温度を、世界でいちばん、愛おしく思う。


「わたしが先生を、幸せにしてあげます」


決意表明みたいな気持ちで言ったら、なぜか、ふん、と笑われた。


「なまいき」


失礼な。
こちとら、子どもながらに、本気であります。