純情、恋情、にぶんのいち!




朝は、安心するさーちゃんの温もりのなか、ヤス先輩が淹れてくれたコーヒーの香りで目が覚めた。

どうやら先輩男子ふたりのほうが早起きをして、後輩女子のためにモーニングプレートを用意してくれたらしかった。

光栄すぎて、いや、それ以上に恐縮すぎて、きょうのうちに死ぬのかと思う。


さーちゃんとふたり、寝起きの酷い顔をとりあえず洗った。

昨夜はみんながいっしょにいてくれたおかげで、必要以上に目を赤く腫らしていないことに、言いようのない有難さを感じる。


ちゃんと、どんな形だとしても、わたしも同じようになにかを返したい。

とーご先輩が、ヤス先輩が、さーちゃんが、困ったり、悲しんだり、辛くなったりしたとき、どんなにちっぽけだとしても力になりたい。


身を寄せあって朝ごはんを食べながら、ようやっとスマホの電源を入れ直した。

連絡がきているであろうことはなんとなく予感していた。

それでも、こんな気持ちにさせられてしまうことは、ぜんぜん予想できていなかった。


「チィ、どうしたの」


画面を見つめたまま動かないわたしに、隣のさーちゃんが訊ねる。


メッセージアプリをやらない先生とは基本的にメールで連絡をとっている。

きょうも、もうほとんど使っていない受信フォルダに1通だけ、メールがきていた。