純情、恋情、にぶんのいち!



――だから、待たない。


もう苦しいのは嫌なのです。

先生を苦しませたくないのです。

邪魔者にはなりたくないのです。

自分のこと、嫌いになりたくないのです。



だから、これ以上はきっと、無理ですね。



「……先生、大好きです」


かすかな声は、冷たい空気と混ざりあうより前に、わたしの口のなかで消えた。


――先生、

先生、本当に、さよならです。