▽
次に目が覚めたとき、ずっと感じていたはずの温もりは、跡形もなく消えていた。
……寒い。
起きぬけのボケた頭のまま、ぐるぐると体に布団を巻きつける。
いっぱいに先生の香りがして、いっきに頭が冴えていく。
背中から伝わる先生の温もりの心地よさが、いきなり体じゅうによみがえって、どきどきした。
壁に掛かっている時計が示すのは午前9時の少し前だ。
「……ふぁあ、ねむ……」
ずいぶん長いあいだ寝てしまっていた。
まぶしすぎる朝日に目を細めつつ、ベッドから這い出ると、先生がいなくなったシーツの空白の部分に、なにやら小さな箱が置いてあった。
「んん、なに……?」
細長いかたち。
白と赤が基調のそれには、どこかかしこまった空気感さえ漂っている。
飾ってあるゴールドのリボンは、細かなラメで輝いていて、触れるのすら少しだけためらった。
ぐっと顔を近づけ、添えられている名刺サイズの白いカードをよく見てみる。
―― “Merry Christmas.”
……これは、もしや。
いや、そんな、まさか。
「……サンタさん……!?」
高校生になったらサンタさんが来なくなるのよ、って、去年のクリスマス、お母さんに言われたけど。
丁寧にリボンをほどき、少しこわごわした気持ちで箱を開けると、そこにはかわいらしいネックレスが横たわっていた。
次に目が覚めたとき、ずっと感じていたはずの温もりは、跡形もなく消えていた。
……寒い。
起きぬけのボケた頭のまま、ぐるぐると体に布団を巻きつける。
いっぱいに先生の香りがして、いっきに頭が冴えていく。
背中から伝わる先生の温もりの心地よさが、いきなり体じゅうによみがえって、どきどきした。
壁に掛かっている時計が示すのは午前9時の少し前だ。
「……ふぁあ、ねむ……」
ずいぶん長いあいだ寝てしまっていた。
まぶしすぎる朝日に目を細めつつ、ベッドから這い出ると、先生がいなくなったシーツの空白の部分に、なにやら小さな箱が置いてあった。
「んん、なに……?」
細長いかたち。
白と赤が基調のそれには、どこかかしこまった空気感さえ漂っている。
飾ってあるゴールドのリボンは、細かなラメで輝いていて、触れるのすら少しだけためらった。
ぐっと顔を近づけ、添えられている名刺サイズの白いカードをよく見てみる。
―― “Merry Christmas.”
……これは、もしや。
いや、そんな、まさか。
「……サンタさん……!?」
高校生になったらサンタさんが来なくなるのよ、って、去年のクリスマス、お母さんに言われたけど。
丁寧にリボンをほどき、少しこわごわした気持ちで箱を開けると、そこにはかわいらしいネックレスが横たわっていた。



