『おはよ。』 「「おはよう奈子!」」 相変わらず太陽はあたしの心とは反対に、 窓から光を照らす。 「奈子~。」 『何?』 「今日から、S学園へ行ってよ?」 「なんで。」 丁度焼けたパンにイチゴジャムを付けて、パクリとかぶりついた。 「だって、そろそろ恋もしたいお年頃でしょ?」 『……。』 気を使ってくれるのは嬉しい。だけど 『うん。』 お母さん達には迷惑をかけられない。