でも美依はそんな声に気づかないのか、気づかないフリをしているのか。 一度もこっちを振り返らずに、ここから見えないところまで走り去って行った。 「今の…美依ちゃんだよな?」 ずっとオレの隣にいた蓮がつぶやくように言う。 「あぁ。」 オレは蓮に対してそれだけを言うと、さっき美依が出てきた食堂に入っていった。