「つぐみ帰れ」 「えー、まだいーじゃん。前読んだ漫画の続きみしてよ」 「…今度な。だからもう帰れ」 「…隆之介?」 「帰ってくれ。色々考えたいことある」 「りゅう?」 つぐみは時々俺のことを“りゅう”と呼ぶ。 その“りゅう”が何気に俺は気に入っていた。 でも今は聞きたくない。 「悪ぃ、帰れ」 「…分かった」 いつもはつぐみを玄関まで見送る。 けど今日は ガチャ 「…じゃあ、りゅうまた明日ね」 バタン 見送ることもできなかった。