ある雪の降る夕方。




幼くて、純粋で、ただひたすら好きだと思ったある雪の降る夕方に、あたし達は始まった。



やがて少しずつ何かがずれて、迷って、揺れて、諦めてしまったある雪の降る夜に、あたし達は終わりを迎える。



そして、雪が溶け、緑が生まれ、桃色の桜が舞い散るある春の暖かい昼下がり。





あたし達は、もう一度、始まろうとしている。








【fin,】