ある雪の降る夕方。




ざわついた校舎から、胸に白い花を称えた男子高生が1人2人と出てきた。

あたしはいつもの階段の下、昔の様に少しだけ俯いて待つ。


ダメかもしれない。
あの雪の降るばバレンタインに、あたし達は一度終わりを迎えている。


でも、気付いたから。

終わってしまったのは、あたしが諦めたから。
一番大事な気持ちを、見失ってしまっていたから。

もしダメでも、本当に終わってしまっていても、もう何もしないで諦める事はしたくない。



桜の花びらの舞う向こう側、知った顔を見つける。

その人だかりの中に、彼がいる事にも気付く。

あたしは階段の下で、思い切り顔を上げた。