ある雪の降る夕方。



でも、それは、戻ろうとしなかったから。


あたしは一度でも、すれ違い始めたタケルと向き合おうとした?

喧嘩をしてでも、涙が止まらなくても、あの頃のあたし達に戻ろうとした?


変わることに必死で。
並ぶことに必死で。
変えてはいけないことまで変えてしまっていた。


あの頃。
ただ、タケルの事が好きで、がむしゃらで、思わずチロルチョコに託してしまう程に、ただ真っ直ぐに想っていたあの気持ち。


それが何よりも、大切だったはずなのに。