ある雪の降る夕方。



それはいつかの帰り道。

夕焼けに照らされた堤防の横で、あたし達は当時流行っていたドラマの最終回の話題で盛り上がっていた。

『あのシーン、よかったよな』
『あれでしょ?あの、ピアスを片方渡すとこ!』
『そうそう!「片方つけて。それだけでずっと、一緒にいれるから」だろ?かっこいいよなー、そんな事できたら』
『女の子はあんな告白されたら、泣いちゃうよ』

あたしがそう言うと、タケルは少し考えて、いたずらそうに笑って言った。


『じゃあ、いつかを楽しみにしてて』