ある雪の降る夕方。


タケルの足音が遠くなる。

あたしは視線を地面に向けたまま、力無くそこに座り込む。


コンクリートの地面に、ゆっくりと小さな染みが広がった。
自分の涙だと気付いた時に、ゆっくりと空も優しく泣き出してくれた。


腕を抱え込む。
タケルの香りが、この冬空の下に連れ去られてしまわない様に。


ある雪の降る夕方に、あたし達は始まった。


そして3年後の、ある雪の降る夜。


あたし達は、終わった。