「・・・・・・タケル」 するっと手のひらから落ちたのは、汗をかいたビニール袋。 べしゃっと落ちるその音が聞こえる前に、あたしは駆けだしていた。 背中を増岡君の声が追いかけた気がした。 でもあたしは、振り返る事はできはかった。