気付けば、私は彼の胸の中で泣いていた。

嬉し涙。

毎日、美味い弁当、ありがとな、って。頭なでてくれた。

私の方こそ、あなたの彼女でいられて幸せだよ。

そっか。明日だね。誰にも負けないぐらいの、愛情と感謝の気持ちの詰まったチョコ、作るからね。

とある、幸せな十七歳の女の子の話。