別にGランクぐらい…私1人で何とかなる


そう思ってはいるけど……


この前の大きな部隊が大怪我を負ってきた時も妖魔のランクは“G”だったと聞いている……


何が起こるかわからない


『蒼夜は夜魅には逆らえないな』


『まぁ…惚れた弱みって奴?』


リーダーが苦笑を浮かべて蒼夜に言うと蒼夜は私の肩に手を乗せ、答えた


……またこいつは意味の分からない事を……





―――ガチャ


『お?先客か?』


急に扉を開けて、リクさんが部屋に入ってきた


片手には青いファイルが握られている


『どうかしたか?リク』


リーダーが椅子から立ち上がり、リクさんに近寄った


『ん?あー…忙しいジニーに代わってコレの報告に来たんだ』


そう言ってリクさんはポケットから呪石を取り出す


3日ぶりに見た“それ”は怪しい光を放っていて……


見るだけで生気を吸われそうだと私は思った