私が陽太を拒否するのは初めてなことだった。 一気に陽太の顔が歪んで明らかに不機嫌になった。 私が…嫌だった。 私よりゆりが好きなんでしょう? 「桃嘉?俺、なんかした?」 「……別に。か、帰るね。」 「あ…待って!」 陽太なんて無視して陽太の家を出た。 いつからなんだろう。 いつから陽太はゆいを好きになったんだろう。 .