誠の紅桜に止まる蝶

「癒しの力を使うたびにひびが入るんじゃない?」

私は凛さんが私の力を知っていたことに対して驚いたが、素直に頷く。

「それはね、あなたの力が影響しているのよ。」

「私の力が影響している?」

「ええ。あなたは力を使うたびに現代へとだんだん戻っていくの。」

「え・・・?」

「あなたが時を超えたのにはわけがあるのよ。あの時代にある貴女と似た力に蝶ちゃんは惹かれて時をとんだの。だけど、本来あなたはあの時代の人間じゃない。だから時があなたを現代へ戻そうと動いているのよ。だけどその腕輪がそれを食い止めている。」

「この、腕輪が・・・?」

「ええ。だけどあなたが力を使う度にその腕輪の力では抑えきれなくなってきているのよ。次に、たぶん大きな力を使えばあなたは現代へ戻るわ。」

「うそ・・・」

「本当よ。」

「私、どうすれば・・・」

現代に戻るということは、土方さんと離れるっていうこと。

そして、新撰組のみんなともの・・・

「運命は変えられるのよ。あなたが、あなたの運命を決めるのよ。」

「私が?」

だんだんと意識が目覚める感覚がする。

周りの風景がぼやける。

「ええ。忘れないで。あなたは何かを変える力を持って生まれたってことを。」

凛さんの声を聴きながら私は夢から覚めた。