誠の紅桜に止まる蝶

「よしっ!これで傷は大丈夫ですよ!」

私は隊士の傷を治して部屋を後にする。

「あれ・・・またひびが広がっている?」

微かにだが広がっているように見えた。

なんだか、胸騒ぎがする・・・

私はそんな気持ちをかき消すように頭を振る。

大丈夫!!

きっと、なにもないよね・・・・

そんなことを考えていると沖田さんが向こうからやってくる。

「どうしたの蝶ちゃん。一人で頭なんて振って。」

「あ、いえ!なんか頭に虫がついてて・・・」

「面白いことしてるね。」

沖田さんが楽しそうに微笑む。

「沖田さん私のことばかにしてます?」

「いいや?たぶんそんなことはないよ?」

「たぶんですか。」

私は沖田さんとこうしてたわいもない話をしていた。

そう、不安をかき消すために。