「2人とも、気をつけて帰るんだよ」 「次は凛ちゃんのアド教えてな~」 「しつけーぞ友也!」 「ふふふっ。お邪魔しました」 3人の顔をしっかりと目に焼き付けて、あたしは深くお辞儀した。 14年間、楽しかった。ありがとう。 みんな、元気でね。 「どうか、また来てちょうだいね」 優しいお母さんの笑顔と声で送り出されて、 あたしたちは、柏木の家をあとにした。