「どうかな。 みんな、彼氏との予定があると思うけん、難しいかもね」 「千晃は、いいの? 直哉くんとの予定は?」 人事のようにいう千晃に、美羽は首を傾げた。 「うちは、大丈夫だけん。 予定、入っていないし」 あっけらかんと言う。 かなり、サバサバしていた。 美羽が泣いていた時も、直哉を断って美羽といた。 恋愛にのめり込むことは、ないのだろうか。 千晃の恋愛感が、よく分からなかった。