「あれ?美羽ちゃん?」 ある日、1人で買い物をしていた美羽は、いきなり後ろから声をかけられた。 「直哉くん?」 振り向いたそこには、千晃の彼氏、直哉がいた。 しかも、美羽と同じで買い物袋を片手に下げていた。 その姿に、少し笑えた。 「直哉くん、何それ?」 笑いながら、買い物袋を指さして聞く。 「え、これ?」 そう言いながら、買い物袋を持つ手を上げる。