夕焼けが綺麗な浜辺。 でも、空気は肌寒く感じ、秋を告げようとしている。 「あ……あたし、ここで何やってんだろう」 ボー然と立ち尽くし、海を眺めていたあたしは、ふと我に返って頬を伝う涙を拭った。 こんなはずじゃなかったのにと、何度も思いながら。 「美羽?」 ふいに呼ばれて、振り返った。 「千晃」 そこには、千晃と彼氏の直哉くんがいた。