お茶を出すのはうちがやることじゃないんだけど、 女性で1番年下になるから、必然的にうちか佐奈になる。 だけど、佐奈はお茶出しは嫌いと言ってやりたがらない。 そうしたら、うちがやるしかなかった。 「こんにちはー」 元気良く、挨拶が社内に響く。 課長に客人みたいだけど、全員が手を止めて挨拶をする。 課長にはもちろん顔馴染みだけど、うちにとっては初めて見る顔だった。