うちは、仕事の休憩中に屋上へ出て、目一杯の紫外線を浴びた。 屋上はベンチもあり、休憩する人のたまり場だった。 「千晃っ。 明日お祭りだよね? 誰と行くの?」 そんなうちの元に、明るい声が飛ぶ。 「佐奈…… あんたそれ、嫌み? 知っているよね? うちに彼氏がいないこと」 彼女は、えへっと笑って見せる。 そんな嫌みたっぷりに言う結城佐奈は、同じ会社の同期。 だから、社内では1番仲が良い。