おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜

 翌朝、俺は平日と同じ時刻に起き出した。普通、休みの日は昼頃まで惰眠を貪るのだが、今日は特別だ。


 それにしても腰やら何やらがちょっと痛い。疲れが取れた気もしない。畳の上に雑居寝したからだ。


 頭や顔を洗い、歯を磨いた後、俺は寝室にしている方の部屋の戸を静かに開けた。そして俺のベッドに目をやると、こんもりと掛け布団が盛り上がっている。


 やはりまだ寝ているようだ。悪いけど、起こすしかないよなあ……


 俺はベッドに近付くと、その盛り上がった布団のてっぺんに手を置き、それをユサユサと揺さぶった。


「金沢、悪いけど起きてくれ」


 と声を掛けながら。