消えろだと?


「と言っても、死んでくださいとか、どこかへ行ってくださいって事じゃないですよ? そうしてくれてもいいけど」


「ふざけるな。あたりまえだ」


「新井さんに会うのを止めてください」


 う、やはりそう来たか。たぶんそんな事だろうとは思ったが……


「もちろん、彼女を部屋に入れるのは止めてください。明日から」


 クソッ! そんな事……


「どうなんですか?」


 俺の想いなんかより、有希の安全の方が大事だよな。俺には他に選択肢はない、よな。


「わかった……」


「ですよね? じゃあ、そういう事で。毎日監視してますからね。もし一度でも会ったら……」


「シツコイ!」


「はいはい。じゃあ、ボクはこれで。最後の夜だからって、新井さんにエッチな事はしないでくださいね? おじさん」


「おじさんって言うな!」


 俺におじさんって言っていいのは、有希だけだ!