『瑠李さんがいい』 『物好きも大概ね。でも、ごめんなさい。甘い蜜を求めて飛び回る小鳥さんと戯れるほど若くないの』 『小鳥さんって…俺?』 『蜜だから蜂でも良いけれど、貴方は蜂と小鳥なら小鳥でしょう』 口をつぐんだ拓夢をちらりと見遣る。 これって…あれかしら。 落ちないオンナほど欲しくなるってやつかしら。 だとしたら、尚更面倒くさい。