『翔、俺はギムレット』 『はい!!』 視線を感じても返しはしない。かといって楽しむカクテルもまだ。 ここは、先手を打つことにした。 『瑠李よ』 『え?』 『名前。瑠璃の瑠に季節の季で瑠李』 『る…いさん』 首元から覗く鎖骨の色気とそのぽかんとした表情のミスマッチさに吹き出しそうになった。