次の日から楠葉は前よりも気持ちを顔に出すようになった


楠葉自身特に意識しているわけでもなかったが
自分を偽るという気持ちがなくなったおかげで自然と前の楠葉に戻りつつあったのだった



そんな楠葉をみて幹部の面々も喜ばしく思っていた


「明るくなったよな、楠葉」

「元は根が素直な娘なんだろう。前みたいな笑いかたもしなくなったし、なんか吹っ切れたって感じだよな」


原田と永倉は廊下で平助と話す楠葉を見て彼女の変わりようを嬉しく思った


実際、今までの笑いは偽りだったため前より笑うことは少なくなったがあの笑顔を向けられるよりはマシで
そんな彼女を2人は温かく見守っていた